BSIグループジャパン、カーボンニュートラル実証の公開仕様書 「PAS 2060」の取得事例ページを公開

日本の食品業界で初取得
サントリーホールディングス株式会社のインタビューを紹介

2023年11月20日

BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、カーボンニュートラル実証の公開仕様書であるPAS 2060の取得事例ページを公開しました。
事例ページでは、日本の食品業界では初めてPAS 2060を取得された(※)サントリーホールディングス株式会社のインタビューをご紹介しています。

地球温暖化をはじめとする様々な気候問題の解決を目指し、国際的な対策が求められるなか、2021年に英国で開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)では「2030年頃には平均気温上昇を工業化以前の水準に比して1.5℃に抑える努力を追求する」ことが明記されました。これを受けて国や企業は、温室効果ガスの排出量削減に向けた取り組みをこれまで以上に推進しています。

BSIグループは、カーボンニュートラルを実証する公開仕様書であるPAS 2060を策定し、その検証業務をグローバルで行っています。PAS 2060におけるカーボンニュートラル実証は、主に「CO2排出量の算定」「CO2削減プランの策定」「残余排出量のオフセットプログラムの作成と導入」「要求事項に基づいてカーボンニュートラル達成を宣言」のプロセスによって進められます。

サントリーホールディングス社は、自社で行っている環境保護活動がどれほどのCO2削減に結び付いているのかを、第三者検証を通して明確にするために、生産拠点の一つである「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」にて、PAS 2060の取得に取り組まれました。
公開した事例ページでは、取得への取り組みの背景や活動を進めるうえでの重要なポイント、さらには反響や今後の展望についてお話しいただいております。

カーボンニュートラル達成に向けた活動への注目が高まるなか、日本の食品業界では初の取得となったサントリーホールディングス社の事例は、食品のみならず様々な業界でCO2削減とその実証に取り組んでいる企業・組織にとって参考になるものと考えております。

>>事例の詳細はこちら
URL:https://www.bsigroup.com/ja-JP/PAS2060/case-study-suntory/

 

-注記-
※2023年6月現在(当社調べによる)

 

■参考情報

プレスリリース(2023年7月21日配信)
「PAS 2060に基づいたカーボンニュートラルのBSI Opinion Statementをサントリーホールディングス株式会社に発行」
URL:https://www.bsigroup.com/ja-JP/about-bsi/media-centre/press-release/2023-press-releases/july-2023/suntory/

■PAS(公開仕様書)とは

PAS(Publicly Available Specification)とは「一般に公開されて誰でも使用できる規格」であり、日本語では公開仕様書と呼ばれます。「信頼できる公に認知された規格を作成したい」という要望があれば、どのような組織(企業、政府機関、団体、NPO、学術機関など)でも作成が可能であり、世界の規格開発で広く利用されている「コンセンサス・ベースアプローチ」に基づき、BSIが長年の経験と実績に基づいて作り上げた規格開発のプロセスに従って作成されています。発行者は国際機的・公的な規格策定機関に限定され、日本でPASの発行が行えるのはBSIジャパンのみです。
対象のPASが国際的に活用された実績をもとに、BSIが国際規格への昇華をISO(国際標準化機構)に提案したことで、ISO規格化されたPASも数多くあります。